終活の第一歩はエンディングノートから

「終活」がいかに大事か、ということはすでに述べたとおりです。つまり、「残された人に自分の遺志を伝え、よりよい未来を送ることができるようにしてもらう」ことを目指して行うのです。そこで、「具体的には何をすればいいの?」という疑問がわいてくるはずです。終活にはいろいろとやらなくてはいけないことがあります。

お金や家など、財産関連のことや、「誰に自分が亡くなったことを連絡するか」など、葬儀関連のこと・・・全部決めていかなければいけません。これらの決めることをいろいろと書いているとそれだけで文章が長くなってしまうので、ここでは省きます。とにかく、終活と一概に言っても、たくさんしなければならないことがある、ということをお分かりいただければ結構です。

では、その第一歩として何をすればいいのでしょうか?ポイントは、「自分がどうしてほしいのか、ということを明確にする、ということです。そこで取り組んで欲しいのが、「エンディングノートを作る」ということです。エンディングノート、という単語は聞きなれない方もいらっしゃるかもしれません。

60歳以上の方を対象にしたある調査によると、エンディングノートという言葉を知っている人は65パーセントと決して少なくはないようです。また、同じ調査では47パーセントの人が「エンディングノートを書いてみたい」と思っている、という結果が出ました。しかし、その中で「実際にエンディングノートを書いた」という人は何パーセントいたかお分かりになりますか?

なんと、6パーセントに過ぎませんでした。これが何を表しているかというと、「実際にエンディングノートを書くにいたる人はごくわずか」ということです。「やらなきゃいけない」という思いを持っている人は多いけど、実行に至る人がとても少ないと言い換えることもできます。

では、エンディングノートを書くことでどんなメリットがあるのでしょうか。第一に、先ほど述べたように、「自分に何かあったときでも家族が困らない」ということが挙げられます。病気で倒れたり、不幸にも天寿を全うされた場合、残された家族は「結局、この人はどうして欲しかったのか」という疑問に直面します。

そこで、「自分はこうしたい」という希望を何らかの形で残しておくことがそれらの疑問を解決する鍵となるのです。第二に、「日常生活においても、備忘録として使える」ということが挙げられます。年齢を重ねてくると、些細なことが覚えていられない、という問題が起きてきます。
そういったとき、大事な連絡先などを一つのノートにまとめて書くことで、思い出すことが容易になります。第三に、「自由に書いていいので、家族に対する愛情を伝える手段としても役立つ」ことがあげられます。エンディングノートは、いわゆる遺言状と違って、法的効力はありません。と、いうことは、自由に書きたいことを書いていい、ということになります。

面と向かっては伝えにくい言葉でも、ノートに書き込むという形でしたらかなり伝えやすくなるでしょう。これを読んで、「自分もエンディングノートを書いてみよう」と思った方は、早速エンディングノートを手に入れましょう。文房具店、書店でも売っているし、インターネットで無料のテンプレートが配布されています。

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