遺品の整理について希望を残すこと

人間は一生にさまざまなものを買い、それを所有して生活していきます。近年の断謝離ブームで身の回りの荷物をこまめに処分している、という人は多いかもしれません。それでも、大切なものは手元においておきたいはずです。そういうものがまったくない、という人はかなり稀でしょう。では、ここで質問です。

あなたは、自分が亡くなった後、それらの荷物がどうなっていくか考えたことがありますか?「ある」と答えた人は終活に関心のある人でしょう。たいていの人は「ない」と答えるのが普通です。この文章を読んでくださっているのはいいタイミングです。一度、しっかり考えてみましょう。

まず、考えておきたいのが、「遺品を誰に整理してもらうか」ということです。ご家族がいればご家族の方にしてもらうのが一般的です。しかし、遠くに住んでいる、もしくは身寄りがないなどの理由でご家族に頼むことができない場合はどうするのでしょうか。考えられるのは、ご友人の方にお願いすることです。

気心がしれたご友人なら、安心して頼むことができるはずです。それでも、「いくら友達といっても、遺品の整理を頼むのは忍びない」「家族にはあまり頼みたくない」と思う方もいらっしゃるかもしれません。そういう方に利用していただきたいのが、遺品整理の代行を行っている会社です。

インターネットで検索するとさまざまな会社のホームページが出てくるくらい、今では一般的になりました。遺品の整理から、部屋の掃除、不動産会社を介した部屋の売却まで一連のサービスを行っている会社も少なくありません。サービスの値段は決して安くはないですが、「家族や友達に迷惑をかけたくない」と思う方はぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。

ここで注意したいのは「遺品整理士」という専門の資格を持った人がいる業者を選ぶことです。遺品の中に貴重品、つまり、お金になるものがあった場合、それまで勝手に処分されてしまっては大変です。そういう見極めを遺品整理士の方が行います。さて、遺品の整理を誰に頼むか、ということを決めたあと、やっておかなければいけないことはまだまだあります。

それは「誰に何をあげるか」ということです。つまり、「形見分け」です。誰にでも、「お気に入りのアクセサリー、時計」や「大事な写真」はあるものです。そういうものは、できれば大切な誰かに持っていてもらいたいでしょう。もし、そのようなものがあるなら、「○○さんにはこれをあげる」「△△さんにはあれをあげる」など、希望を残しておくとスムーズに事が進みます。

先に触れたエンディングノートにそういった希望を書いておくと、残された人々がもめることもないでしょう。法的な遺言書とは違いますが、残された人にとっては、天国に旅立った人が何を考えていたのかわかることは、とても救いになるのです。遺品の整理について自分の意見を残すことの重要性は、残された人たちへの配慮にある、そう考えましょう。

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